(2022/8/22 記事タイトルを「パッシブハウスと地盤調査」から変更しました)
こんにちは。新津組の新津です。
今回は佐久平パッシブハウス(予定)の地盤調査について。
前回の施工日誌①、概要編はこちらです。
住宅建築工事の全体行程において、地盤調査は一番最初に行われる作業です。
建築予定地の地盤の状態を調べ、建物を支える強度を有しているかどうかを判定。
必要な強度が無い場合、地盤補強工事が必要になってきます。
地盤調査≒SWS試験
住宅の地盤調査ではSWS試験が一般的です。
(SWS試験=スクリューウエイト貫入試験。2020年10月以前はスウェーデン式サウンディング試験と呼んでいた。試験内容は同じ。)
小型の機械で15メートル程度の深度まで調べることができ、所要時間は半日程度。
一般住宅の規模に必要十分なデータを得ることができます。
地盤調査は信頼できる会社で
佐久平PH(予定)では地盤調査・改良工事大手のサムシングさんにお願いしました。
サムシングさんの「GeoSign」は測定データをGPSや現場写真と紐づけ、ミスを防止。
測定データは本社サーバーに即時送信したのちロックされるため、改ざんも防止されます。
測定するポイント数は
住宅規模だと通常は建物の四隅+中央部の5点を測定します。
今回は、
・建物形状がやや複雑なこと。
・敷地造成の際に設置された擁壁が試験ロッドと干渉する可能性があること。
・ガレージも比較的大きな規模で建築すること。
などの理由があり、全12点にて測定を行いました。
試験結果はどう見るか
測定番号03(敷地中央部分)の試験結果は以上のようになりました。
地盤の強さの目安としては、表のなかの「換算N値」が大きいほど強度がある、と言えます。
結果が視覚化されており、地面の深さごとに強いところ・弱いところが分かりやすいですね。
現地はもともと水田で、その上から盛土をして住宅地を造成している土地です。
盛土部分が深さ0.0~1.5mまで。
水田部分が1.75~2.25mまで。ここは泥なのか、ほぼ抵抗がなくロッドが沈んでいるようです。
その下の砂質土が2.5m以下。ここまで来れば十分な強度があるようです。
地盤改良が必要になるかどうかの判定は
SWS試験の各測定点ごとの結果や、敷地周辺の状況などから総合的に判定を行います。
佐久平PH(予定)の場合、「地盤改良を要する」という結果になりました。
地盤改良はどういう工法を選ぶのか
調査結果を受けて、次は地盤改良へと進むことになりました。
地盤改良とひと言で言っても、多種多様な工法が存在します。
どんな工法をどんな理由で選び、どう施工するのか?
それは次回の記事にてお伝えしていきます!
新津
パッシブハウスの建築状況をTwitterとInstagramで公開しています!
Tweets by satoru_niitsu